フォロー

📝【団長のデバッグ道場🔥 vol.14】LEVEL:★★☆☆☆position: sticky が効かない…!?真犯人を探れ!

スクロールに合わせて要素をピタリと張り付かせる—— それが position: sticky; だ。

ところが、君のナビは動かない! 「なぜだ!? CSS は正しく書いたはずなのに…」

その疑問こそ、今回のデバッグ道場のテーマである!


🧩 問題:コードを見よ!

以下のサンプルは、ナビゲーションを固定したいだけのシンプルな構成だ。

<style>
  .wrapper {
    height: 150vh;
    overflow: auto;
    border: 2px dashed #999;
  }
  nav {
    position: sticky;
    top: 0;
    background: #e91e63;
    color: #fff;
    padding: 8px 16px;
    font-weight: bold;
  }
</style>

<div class="wrapper">
  <nav>団長ナビ(本来はここで張り付く)</nav>
  <p>…長文が続く…</p>
</div>

しかし、スクロールしても nav は固定されない。 さて、真犯人はどこに潜むのか──!?

…長文が続く…



✅ 回答:親要素がスクロールコンテナ化していた!

原因は .wrapperoverflow: auto;
これにより 親要素そのものがスクロールコンテナ となり、 子である navposition: sticky は「親の枠内」でしか動作しなくなる。

結果、張り付くべきタイミングを得られず “効かない” と見えるわけだ。

…長文が続く…


📖 解説:sticky は「直近のスクロールコンテナ」を基準に働く

  • overflow が visible 以外になると、その要素はスクロールコンテナ扱い
  • sticky は最も近いスクロールコンテナの中でのみ固定される
  • 親に overflow: hidden|auto|scroll があれば、子の sticky は外へ出られない

…というブラウザ仕様を理解していれば、 「sticky が効かない=親の overflow を疑う」が鉄板のチェックリストとなる。


💡 回避策&ベストプラクティス

  1. 親の overflow を外す(最もシンプル)
  2. どうしても overflow が必要なら、sticky 対象を一つ外側へ
  3. 大きくレイアウトを見直すか、JS で代替(最後の手段)

🧠 Tips:スクロールコンテナの見つけ方

Chrome DevTools → Elements パネルで対象要素を右クリック → Scroll into View“Scroll Container” 表示をチェック。 sticky デバッグ時に覚えておくと便利だ。


📌 まとめ

  • sticky が動かないときは親要素の overflowをまず疑え
  • レイアウト調整で overflow を除去 or 階層を変える
  • 仕様を理解すれば、バグは“仕様通り”に変わる!

🔥 団長のエール

sticky は働き者だ。だが、働き場所を奪われれば力を発揮できない!
環境を整え、正しい仕様を味方にせよ──
戦え、そして勝ち取れ! 君のレイアウトの“理想形”をッ!!🔥

コメントする